つくば市自治基本条例・第1回市民ワーキングチーム会議《概要記録》
平成22年8月20日(金)19:00~21:10
つくば市役所2階・防災会議室
◆テーマ:つくば市自治基本条例 市民ワーキングチームの始動
:つくば市の自治基本条例づくりの考え方と進め方について(1)
0.市民ワーキングチーム委員・委嘱式
・つくば市・飯野総務部長より、市民ワーキングチーム委員に委嘱状を交付した。
1.開会
○つくば市・飯野総務部長あいさつ
・今回の市民ワーキングチーム委員は、各分野から11名、幅広い参加ということで公募委員
を5名お願いした。公募委員を募集したところ17名の方に応募いただき、レポート、分野、
年齢、性別等の観点から5名を選考させていただいた。委員の平均年齢は46歳。男性と女
性の数がちょうど同じで8名と8名になっている。
・まずは、今なぜ自治基本条例なのか、ということがあると思う。全国では多くの自治体が自
治基本条例をつくっているが、目的や中身も若干違ったものになっている。ではなぜ、つく
ばで、どのような自治基本条例を目指すかということでは、これから皆さんに議論していた
だきながら、具体的な方向性ができてくると思う。
・ただ、あえて我々の思いを申し上げるならば、今、様々な国内外の問題があり、行政や市民
が取り組まなければならない課題が多くなっている。それに対応するために、地方分権、今
は地域主権というが、大筋は変わらないと思う。つまり、まちづくりにおける自律性、主体
性を確立していかなければならないという方向だと思う。それはどういうことかといえば、
インフラに関しては合併などでスケールメリットを活かすという一方、きめ細かな市民生活
をフォローしていくには行政だけではできない部分が多く、コミュニティづくりなどが必要
になる。
・以前、道路と個人の敷地の際に生える雑草をどうするかという話が出たことがある。「この草
は誰が取るのか?」「私は税金を払っている」と行政がやるべきことという感じで言われたが、
果たしてそうだろうか。それでは、財政が豊かな自治体でももたない。地域の人の地域への
関心の高まりがないと、良い地域にはならないと思う。
・地域づくりは、行政の役割、市民の役割が相互に補完し合い、協働し合うことによって、暮
らしやすいまちが実現すると思う。
・多様な方々に参加していただき、地域づくりを進めていく必要があると思う。多様な方が集
まれば、考え方の違いなども出てくると思うが、まちづくりの方向性や理念は共通のものを
持つ必要があると思う。そこで、自治基本条例が必要になるのだと思う。
・ここから先のことについては、皆さんに考えていただくということでお願いしたいが、私た
ちもこの条例に対する思いは強いので、つい色々なことを述べさせていただいた。
・1年間という長丁場になるが、皆様方にはお忙しい中、お集まりいただき、感謝申し上げま
2.市民ワーキングチーム委員および関係者の紹介
○市民ワーキングチーム委員より自己紹介
王 :社団法人科学技術国際交流センターに勤務。4年目くらい。その前は市役所の外国人交
流関係に5年。中国から17年前に来て、家族と日本にいる。外国人と関わる仕事をや
ってきている。多様性ということがあり、参加していると思う。
大久保:筑波都市整備株式会社に勤務。谷田部在住。地域との関わりは28~48歳まで消防
団に所属していた。
小原:北上市生まれ。大阪で長く仕事をしていた。変な関西弁を使う東北人。つくば市には3
0年在住。現在、茎崎地区区会連合会会長。ゴルフはさんざんやったのでやめた。東北
の民話に取り組んで10年。マイナーなマイナーな民話。
小久保:農業生産法人筑波農場を経営。つくば市小田に生まれ、ずっとつくば市民。農業者の
立場や色んな角度から意見が言えればと思う。地域の関わりでは、昨年まで、つくば青
年会議所の理事長。まつりつくばや、つくば光の森、ツールドつくばにも関わらせてい
ただいている。
坂本:旧豊里地区。豊里地区の区会連合会長をしている。青少年市民の会にも関わっている。
仕事は青果市場の役員。色々な人間関係もある。
田村:筑波大学大学院1年。学部生の時は、体育会の委員長をやっていた。その時にお世話に
なった大学の職員の方に、今回の条例づくりに誘われ、興味があったので参加。都市計
画を学んでいるので、自分がやりたいこととも合っている。静岡市出身で、つくば市に
は5年間在住。大学生の立場から意見が言えればと思う。
辻本:公設民営の市民活動センターに勤務している。その指定管理者のNPOつくば市民活動
推進機構理事。筑波大学在学中から地域活動に関わって色々なつながりができ、他の地
域に行くのがもったいなくなり、つくばで地域活動を応援する活動をしている。また、
環境NPOのアースデイつくばでも活動している。
時沢:筑波学院大学。オフキャンパスプログラムで色々な方にお世話になっている。昨年、つ
くば市の観光事業に関わったり、大学で、まつりつくばに関わったりしている。大学生
として今回の条例づくりに関わっていければと思う。
根津:つくば市内にある母親クラブで20年活動していて、子育て支援の活動を児童館でやっ
ている。つくば生まれ。4年くらい前までは小田で、小久保さんのすぐ近くにいた。今
も違う地域に住んでいるが、児童館の活動には小久保さんに支援をしていただいたり、
地域の方々とのつながりがあったからだと思う。地域の皆さん、母親クラブの皆さんの
つながりから色んな意見を吸い上げ、意見を述べさせていただければと思う。
光畑:倉敷市生まれだが、つくば市に住んで20年近い。山中に在住。そこでモーハウスとい
う授乳用の服をつくる会社をやっている。元はアートや編集の仕事をしていたが、つく
ばに住み始めてから、電車の中で子供に泣かれたのがきっかけで今の仕事を始めた。1
3年くらいになる。お母さんのライフスタイルも提案している。青山のショップで仕事
をしていたが、「何でつくばでやらないの?」ということになって、徐々に地元で活動す
るようになってきた。市内では10年間「いいお産の日」というお母さんやマタニティ
飯竹:旧大穂地区で70年、ずっと地元。色々な団体に関わってきたが、70になっても青年
のつもり。何かにたずさわり続けていたい。70年の経験を活かしたい。
島田:自宅で仕事をしている。子供が小さい時は、地域との交わりがあり、子供会やPTAや
ガールスカウトなどの活動をしていたが、ふと気づくと、今、下の子が高校3年生にな
り、地域との関係がなくなっている。また地域とのつながりを作り直したい。
細井:生まれも育ちも埼玉だが、つくば市にご縁があって、昨年まで、つくば観光大使として、
つくば市の観光PR活動をしていた。今、普段は小学校で非常勤講師をしているが、ラ
ヂオつくばの番組に定期的に出ているのと、つくば観光ボランティアガイドをしている。
つくば市にすごく愛着を持っている。
水谷:テクノパーク桜に在住。名古屋生まれ。25年在住。筑波大学の横の不動産賃貸管理会
社で仕事をしていて、色んな地方や国の人がつくばに来る時の住まいを探す仕事に関わ
っているので、つくばへの思いや期待を持っている人との交流もある。以前は栗原地区
で、昔からの人に良くしてもらった。昔からの住民と新しい住民の交流を経験したこと
もあり、今回の条例づくりに応募した。地域活動では、テクノパーク桜のまちづくりグ
ループで活動。趣味でバンド活動もしていて、まつりつくばにも出演する。
○市担当者およびファシリテーターの紹介
・市担当者:飯野部長、林次長、大野課長、宮本課長補佐、村野主任主査、鬼塚主査
・ファシリテーター:今井
3.ミニ講座「つくば市の自治基本条例づくりの考え方と進め方について」
・ファシリテーターより、参加・協働による自治基本条例づくりの現在の到達点と、つくば市
らしい自治基本条例づくりの考え方と進め方のヒントについての話。
※別紙資料参照
〈休憩:10分〉
4.これからの自治基本条例づくりの進め方についてのフリートークでお互いを知ろう
○市民ワーキングチーム委員より、一人一言ずつ
坂本:はじめに連絡の手紙をもらった時、自治基本条例とは、どんなものだろうか?と思った。
・「世界のつくば」の基本条例。つくばエクスプレスもできた。地域間の格差もある。区会
も地域により、20名のところから、200戸のマンションもある。学区審議会という
のに関わったりもしているが、地区によっては、住民が180名から60名に減少した
ところもあると聞く。地域格差を考慮に入れて考えなければいけない。
田村:筑波大学の授業はけっこう面白いが、発表する場がないので、もっとあっても良いと思
っていたら、先日、都市計画の授業で二の宮、桜などで発表する場があった。その経験
を通じて、地域により、全然違うということが分かった。各地域の特色を考えなければ
言い条例がつくれないと思う。
小原:一番最初に感じたことは、小さなテーブルに3人は狭い。もっとゆっくり座りたい。
ので。そういう人とこれから話ができるのが楽しみ。
・説明を聞いて。非常に分かりやすかった。中途半端な考えで取り組んではいけないと感
じた。同級生が北上市長を3期やっていて、1ヶ月半くらいに出ている。それを参考に
すればと気楽に考えていたが、それではいけないと思った。
根津:自治基本条例は、すごく難しいと思った。今まで、市の中の色んな部や課の条例や計画
がつくられている。それらが本当に「つくばらしい」条例や計画なのか?それらが、つ
くば市全体で共有され、活かされているのか?と感じていた。その時、この話がきた。
・この条例が、課ごとの施策や条例、計画を活かせるようになるのか。トータル的なもの
として、みんなの思いがつまったものが、どうできていくか?と感じている。
細井:今、自治基本条例が一種のブームのようになっている。条例をつくることがゴールのよ
うな自治体が多いようにも見える。この条例をつくって、その後にどう活かせるかを考
えないとせっかく条例をつくっても無駄になってしまう。今も、協働ガイドラインなど
もあるが、そういうものも組み合わさっていかないと。
飯竹:基本条例の市民生活への影響は?という疑問がある。1700自治体のうち、1割くら
いがつくっているが、条例をつくることに意義があるのか?ステイタス?
・つくば市で、20数年前、6町村でなく部分合併しようという話があった。その時、私
は反対した。署名運動などもやった。そういうこともあった。
島田:5月のキックオフ・ワークショップに参加した。その時思ったことは、ワークショップ
の前に中田氏の講演があり、何百人も参加して会場はいっぱいだった。私はふらっとワ
ークショップに参加したが、30人しか集まらなかった。議員さんや団体の人や学生な
ど、普通の市民は少なかったと思う。たぶん一般の人を取り込むのが一番難しいと思う
が、うまく情報を発信していきたい。ネットやツイッターなどもある。一般の方をどう
やって取り込むかを一生懸命やりたい。ワークショップでは学生が多く、パワーがあっ
た。5グループすべて学生が発表した。学生はすごい。柔軟な考え方をする。それもひ
とつの財産なので、学生の力も借りて、型にはまらないようにしていきたい。
・今日感じていることは、市民、議員、行政が一緒に、という話があったが、今、職員の
間に溝がある。職員にも市民がいるだろうし、ワーキングチームに総務課以外の職員も
関わったらどうか。一緒につくっていきたい。議員も同じ土俵に立てたらとも思う。
時沢:大学で「つくば市をキャンパスに」ということをやっていて、NPO、市民活動センタ
ーなどで学生がお世話になっている。学生から見ると、自治基本条例って何?つくって
どうなるの?学生の立場の意見は反映されるの?という疑問がある。
・学生だけでなく、転勤などでも色々なところから来る人がいる。その人達とも一緒に、
つくば市にしかできない条例をつくり、「こういうまちだ」と広めていければと思う。
辻本:自治基本条例で、「つくばらしい」というと、特殊なまち、新旧、研究所、大学があった
り、多様な環境がある。住民として、ひとつのイメージをつくるのはなかなか難しいが、
1年間、じっくりつくる時間があるので、勉強しながら、ネットワークを活かしてつく
っていきたい。
・「PTAをしていたが、それが終わると急に地域と縁がなくなった」という話があったが、
市民活動もPTAが終わったお母さんが急にどこかに行ってしまう。学生にしても、つ
・自分達のまちを、どういいまちにしていくか。我々も外に出ながら色んな方と検討して
いけたらと思う。
大久保:自己紹介で、趣味を一つ言い忘れていたものがある。趣味は「盆踊り」。つくば市らし
い自治基本条例のつくり方として、参加型イベントで「盆踊り方式」というのを提案し
たい。
水谷:先程の話で、自治基本条例には答えがない。無からつくる。という話があった。期待し
ている。決まったものを議論するのでなく、自分達でつくっていくことにワクワクして
いる。ぜひ楽しんでやっていきたい。
・今はテクノパーク桜にいるが、栗原小のPTAでは、昔からの人が受け入れてくれた。
子供が卒業した今でも、地元の人と新しい人が懇親会をやっている。
・「つくば市らしい」というのは、つくば市のもっている土地のエネルギーと新しい人の力
が融合していく。そういう自治基本条例なら、他には例のないすばらしいものになると
思う。
・ぜひみんなで仲良く、食事会や懇親会をしながら、近づきながら楽しんで、期間が長い
ので心をこめてできる場にしたい。
小久保:今回、「つくば市らしさ」を改めて考える時間があるのは、うれしく思う。
・自分達でつくるというのは、責任があり、大変なことだと思う。
・最近よく思うことは、地域の格差。自分は筑波山のふもとに住んでいますが、田んぼが
多くある。それが良いところもあるし、中心部の良さもある。地域ごとの特色を活かし
たい。昔から住んでいる人と新しく住み始めた人の交流の場が少ない。そういう場があ
れば、つくばらしいかと。
・農業の体験をしに、わざわざ都心からお客さんがたくさん来る。自転車の大会でも、山
の上まで登るということに、参加費を払ってまで、よく人が集まると思う。いろんな多
面性があるのがつくば。そういう多面性を自治基本条例でつなげられたらいいなと思う。
王 :キックオフ・ワークショップの話で、つくば市の特徴が、外国人、研究者が多いという
話があった。研究学園都市。人口20万人のうち、登録外国人が7千人。観光ビザの人
を含めれば、もっと多いと思う。条例づくりで外国人の意見が反映されるように、色ん
な意見やアイデアを聞きたい。国際化都市をつくるという観点。
光畑:皆さんの話に共感した。いまだに自治基本条例というのは、よく分かっていないが、フ
ァシリテーターが進めるというのが面白い。私たちも、会議はこういう形でやる。遊ん
でいるようで、けっこういいアイデアが出る。行政の会議を、こんなふうにできるのは
楽しみ。過程を楽しむという話があったが、そうしたい。
・話をしていく過程がすごく大事だと思うし、期待している。
・つくばの良さは、多様な人達がいること。筑波大学は面白い方が多い。つくば市はもっ
と面白くなっていいと思う。筑波大の人、地元の人、科学者、女性、外国の人。つくば
って何?というと、農業、里山とロケット、ロボットという両極端のハイブリッド。そ
れが活かされるようにできればと思う。女性の活用、ダイバーシティなど、取り入れら
れるのではないかと期待。
・市民をいかにまきこむかが、すごく大事。行政はプロモーションが上手ではない。いい
を巻き込んで、過程を楽しめるようにしたい。
・先程の「盆踊り」も面白かった。そういう柔らかい話がなかなかできないが、山口県光
市では「おっぱい都市宣言」とか「おっぱい体操」というのがある。ここでもそういう
楽しいことができればと思う。
石川:つくばフットボールクラブで活動している。今、福島のJビレッジから帰ってきた。今
日は48チームが参加したサッカーの中学生のクラブチームの全国大会があり、その実
行委員長だったため、今の時間になってしまった。
・自治基本条例というのがよく分からず参加したが、みんなが、まちに集うような地域づ
くりをしたい。ハード・ソフトの人が集う場所。そういうことを今回の条例づくりに活
かしたい。
・今は、サッカーを通じて表現している。大学では工学、ロボットのことをやっていた。
今はサッカー以外にも、農業や商業の人と連携しながら、つくばを愛してもらえるよう
にやっている。そういうネットワークを活かしながら、この会議に参加したい。
今井:今日は、2つ宿題のようなものをお願いしたい。一つは、自己紹介カード。次回までに
お書きいただきたい。冊子にして、みんなで共有したい。もう一つは、近くの方一人で
けっこうなので、自治基本条例のリーフレットを何か説明して渡してきてください。そ
の時の経験も、次回の話し合いに活かしたい。
5.おわりに